ちょっとしたこと

推しが生きてるだけでスタオベ

ツイッターのアイコンを推しの顔にすること

今回は無断転載のお話。
議論をしたいわけではなく、ただ単に考えたことのメモ帳程度の感じです。
言葉は選んでますが、多少説教臭い部分もあるかもしれないので閲覧注意です。

 
ツイッターのアイコンを推しの顔にする」ってことはあくまでも一例程度なのですが、推しの画像をアイコンやヘッダーにしたり、布教用(?)に何枚か集めてツイートして推しのアピールしたり、生誕祭として画像加工してツイートしたりしてる人を結構見かけます。
あとDVDの映像抜粋して推し殺陣の宣伝動画作って流したり、動画サイトにDVDの特典映像流したりしてる人。

気持ちはわかる!!!推しは宇宙一かっこいいもんね!!!!推しはギャラクシーだよね!!!自慢したいよね!!!気持ちはわかる!!!!

でもそれって本当は良くないんじゃないのかな~って個人的には思うのです。
まあ要は著作権云々の話になるのですが、私も知的財産法は専門外なので、難しいことは抜きにして、こういうことをしたらこういう影響があるんじゃないかな、だから良くないんじゃないかな、って感じのソフト面を考えてみました。


有料の推しを無断転載すること

円盤映像をネットにアップする

推しが地上波に出たときに「無料の推し」という言葉が話題になってました。
そうだよね、普段はチケット代払わないと推し見れないもんね。
舞台はたしかに有料ですが、円盤映像ももちろん有料です。
じゃあ、本来有料であるはずの円盤映像をツイッターや動画サイトに宣伝動画と称してアップしたりするとどうなるのか?
簡単に言ってしまえば「営業妨害」です。

若手俳優界隈というか2.5次元舞台作品の特徴に「舞台を円盤化する」ということがあります。
2.5次元以外の舞台に関してはそもそも円盤を作ること自体レアケースです。(※ 超人気劇団の作品や半年以上のロングラン公演は別)
単純な話で、円盤制作コストを売り上げで回収できる見込みが少ないからです。
一方で2.5次元舞台作品に関しては、舞台ファン・キャストファン・原作ファンなど元々「ファン」としてお金を落としてくれやすい層が多いので、制作コストを回収できると見込んで円盤制作に踏み切ることができます。
円盤は「かかったコストを回収できるだけ売れることが最低条件」なのです。
あと当然円盤は売れれば売れるほどいいです。
円盤の売り上げはわかりやすい人気のバロメーターです。
売れてる円盤は誰が見ても「ああ人気の舞台なんだな」ってわかりますよね。
制作コストを回収できる作品であること。
円盤がたくさん売れる人気の作品であること。
そんな作品は次回作へ繋がります。
推しの次のお仕事に繋がるわけです。

さて、制作側がたくさん売りたい!と思っている円盤の映像をツイッターや動画サイトに無料で宣伝動画気分でアップしたりするとどうなるのか?
円盤を買っていない人でもその円盤の映像を閲覧できるようになります。
もちろんそのアップされた動画を見て円盤を買おう!と思う人も出てくるでしょう。
ただ一方で、たとえ本編の一部分でも、その映像を見て満足してしまう、動画を無料で見れたがゆえに円盤を買わなくていいや!って思う人も出てくるのです。
円盤は1枚1万円近くする、はっきり言ってとても高額なものです。
そして2.5次元舞台界隈は(作品にも寄りますが)特定の層で成り立っている界隈です。
1人が買う・買わないの差は大きいと思うのです。
1人が買う・買わないの差が大きいのであれば、少しでも「買わなくていいや」と思う人を減らす必要があります。
「もし個人がアップした動画を見て円盤を購入しない人がいたとしても、逆に円盤を買おうと思う人もいる」ということはまた別の話です。
こういうマイナス面もあるけどこういうプラスもあるという話ではなく、マイナスが発生する可能性がある以上、やってはいけないという話です。
たとえ個人が宣伝をしなくても推しが素敵にアピールしてくれるし、公式様がお金をかけてプロモーションをします。
我々オタクがすべきことは推しの次のお仕事に繋げるために、制作側の販売の邪魔をせずに、ただ大人しく集金の時を待つことだと思うのです。

 

有料会員サイトの画像・動画をネットにアップすること

有料会員サイトの画像や動画をネットにアップすることについても、上述したことと同様のことが言えます。


ファンクラブなどの有料会員サイトにのみ掲載されてる画像や動画があります。
これらの画像や動画はお金を払ってはじめて閲覧できるものです。
お金を払ってはじめて閲覧できる画像や動画をネット上でアップすると、有料会員登録をしていない人でもその画像や動画を閲覧できるようになります。
もちろんその画像や動画を見て有料会員登録をしよう!と思う人も出てくるでしょう。
ただ一方でその画像や動画を見て満足してしまう、無料で画像や動画を見れたがゆえに有料会員登録しなくていいや!って思う人も出てくるのです。
ファンクラブの有料会員は、推しに直接お金を払うことができる絶好の場です。
有料会員数が増えれば増えるほど推しの活動資金になります。


スマボのような有料会員サイトであれば、画像へのアクセス数や動画の再生回数は重要な推しの人気バロメーターになります。
画像動画見たさに有料会員数が増えて推しの画像や動画へのアクセス数が増えれば、推しは人気があることが運営側にも伝わります。
そして人気は推しの次の仕事に繋がり、私たちの次の推し事に繋がるのです。
推しを応援する身としてやるべきなのは、有料会員サイトの画像や動画を転載することではなく、そっと会員登録フォームのURLを流すことだと思うのです。

無料の推しを無断転載すること

今までは有料の推しを無断転載すると何が良くないか、について書いてきました。
ざっくり言えば、お金を払わなきゃいけないものを無料にしてしまうことがいけないこと、なのですが、では無料の推しを無断転載した場合はどうなのか?
ここでも著作権云々は一先ず置いといて考えていきたいと思います。


無料の推し

無料の推し、というとたとえばなんでしょうか。
個人的には真っ先に思い浮かべるのが、推しがツイッターやブログにあげてる画像や、公式やプレスがあげてる撮影画像や動画です。
これらは基本的には無料で閲覧できるものです。

もともと無料なんだから転載しても推しに影響はない
……とは残念ながら言い切れません。


たとえばアクセス数
その記事やページにどれだけの人がアクセスしたかを示す数値ですが、これは人気指標のひとつになり得ます。
推しの記事やページにアクセスが増えてアクセス数が上がれば、その記事やページは人気の記事やページになります。
人気は次の仕事に繋がります。
また推しにインタビューの仕事がくる可能性が高くなります。
無料だからと言って記事の内容を無断転載したり画像を無断転載したら、その記事やページへのアクセス数に影響が出ます。
上述した有料の推しを無断転載することと同じことが起こりかねません。
もちろん、素敵!掲載元見に行こう!と記事にアクセスする人も出てくるでしょう。
でも一方でその無断転載記事や画像を見て満足してしまう、ここで記事や画像を見れたがゆえに掲載元にアクセスしなくていいや!って思う人も出てくるのです。
くどいですが、こういうマイナス面もあるけどこういうプラスもあるという話ではありません。
マイナスが発生する可能性がある以上、やってはいけないという話です。


また、ツイッターのフォロワー数やRT数、いいね数も人気指標のひとつになり得ます。
最近ではツイッターやインスタグラムなどのフォロワー数が宣伝材料となることも多くなりました。
フォロワー数が多かったりRT数やいいね数が多いことはそれだけそのコンテンツが人気であることを意味します。
最近ではネットでの人気から実世界での本の出版につながる例も多いですよね。
要はネットの人気は実世界での仕事に直結しかねないのです。
ツイッターやインスタグラムにあげられてる推しの写真を無断転載をすることは推しのフォロワーや推しの元ツイートのRT数やいいね数に影響を及ぼしかねません。
ここでもやっぱり、素敵!元ツイート見に行こう!フォローしよう!と推しのSNSをフォローしたり元ツイートを辿る人も出てくるでしょう。
でも一方でその無断転載画像を見て満足してしまう、ここで画像を見れたがゆえに元ツイートにアクセスしたりアカウントをフォローしなくていいや!って思う人も出てくるのです。
こういうマイナス面もあるけどこういうプラスもあるという話ではありません。
ここでもやっぱり、マイナスが発生する可能性がある以上、やってはいけないと思うのです。

 

 

予想外にだらだら長くなってしまったので今回はここまで。
個人的なメモ帳程度の記事なのでこれをもとに議論しよう!とか無断転載してる人間を片っ端から注意してやろう!という気はないです。
ただ無断転載容認派(無断転載する派)にも無断転載反対派にとっても無断転載について考えるきっかけになったら嬉しい。
推しのお仕事は推しの商売です。
推しの商売を応援するならば、きちんと円盤や動画、画像や他のコンテンツに対価である金銭を支払うのは当然のことだと思うのです。
お金を支払わずにモノだけを得る行為は「好きだから許される」行為ではありません。
「好きだからこそ」やってはいけない行為です。

たとえコンテンツそのものが無料であったとしても、無断転載が推しの商売の邪魔になる可能性があるならば、それは推しを応援する身としてやってはいけない行為に他なりません。


今回は法解釈を介さない面について書いてみました。
また機会があれば著作権著作隣接権パブリシティ権、デジタル万引などの面について勉強したことの覚書も作りたいな~と思います。
とりあえず今日のところは有料の推し(円盤)を楽しんで寝ます!おやすみなさい〜!

おしまい