ちょっとしたこと

推しが生きてるだけでスタオベ

映画刀剣乱舞感想メモ

2019 is 推し活をちゃんと記録するYEAR
(※ネタバレがあるぞ)

 

 

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↑かっこよすぎて買っちまったよ。


映らぶ?刀シネ?刀映?愛称が未だによくわからないのですが、とにかく映画「刀剣乱舞」観てきました。
宣材がなかなかスッキリしているというか人間味溢れるというか倹約的というか個性的というか…不安要素があったのですが、映画自体は想像以上に良かったです。(ムビチケデザインは最初から最後まで最高でした)

・すきなところ

映画ならでは

刀ステキャストが多く出演してるので気分的には刀ステ in 銀幕って感じだったんですが、やっぱり映像ならではの表現は興奮しました。
桜吹雪を舞わせる風とか、川の水とか温泉とか、炎とか、砂利を踏む音とか、乗馬とか、木々の間から差し込む光とか。
舞台表現では限界のある部分だからこそ映像で観る楽しさがありました。
あと殺陣
殺陣の早送りは映像の醍醐味だな〜!元から早い殺陣をさらに早送りしたときの迫力よ。
特に殺陣中のアクションは想像以上に迫力あってめちゃ楽しかったです。短刀脇差の軽やかなこと…。
カメラワークの力も大きいかも。
どこ観てもおっけー!って自由さが舞台にはあるけど、映像だとカメラが抜いたこの部分を観ろ!って制限があるので。
ただその制限された映像は、そのシーンにおける(オタクを殺すって意味での)一撃必殺シーンなので、美しくてかっこいいもの だ け を目に入れることからくる楽しさも迫力もありました。
制限というか、厳選って表現が適当かな。
あと長谷部くんの衣装がベルベット素材なの大正解すぎでは?
ホコリつきやすくて面倒くさい素材をわざわざ衣装の素材にしてき れいに着こなすの、長谷部くんの几帳面さを感じられて好き。
映画の大展覧会では間近で衣装も見れるらしいので時間見つけてい きたいな。
時間素行軍の肌質とか肉感もよかった。ウレタンじゃない。ムキムキ。鎧の重厚感もいい。

 

時を遡る水晶玉

映画オリジナル便利アイテム。
水晶でできてるって表現から、「あ、これ絶対誰かの水晶玉割れる フラグじゃん」って思ったけど割れなかった。

あれ割れたらどうなるんだろう。
三日月がみんなを帰して自分だけ残ったときこそ割りどころだと思ったんだけど
上に投げたときに初めてそれぞれの刀剣の紋が浮かぶ、って表現が 面白いと思いました。
見た目全部同じだからどうやって自分の水晶玉見分けてるのかが謎 だったけど…。霊力的なサムシングかな。


ここは土足禁止だぞって時間素行軍にマナー説く三日月。

こんな状況で気にするのそこかーいっていう余裕さを感じられて好き 。
物を思いやる・大切にする、映画の三日月らしい表現だなって思いました 。


少々御前を騒がせまするが…。

S U K I

 

刀剣男士のティータイム茶菓子多すぎじゃね?

お饅頭食べてカステラ食べてお煎餅食べてあと和三盆?食べて、さらには三日月が団子追加しに来 たのは笑うところだったのだろうか…。
あと三日月が持ってきたお団子が9本だったのは何でだろう。刀剣8人しかいないのに。
一本は主 のためなのか、自分が2本食べるためなのか。後者がいいです。
あと湯のみがバラバラなのが気になりました。勝手にお揃いだと思ってた。

 

陰口のような真似をしてすまない。

優等生すぎでは?ちゃんと謝って偉い。ネットとか見てなさそう。

私よりも先に観た長谷部くんのオタクが興奮してた箇所。
真っ直ぐすぎて逆に事故りそうっていう長谷部くんの魅力が詰まってるとのこと。

 

審神者が刀剣男士よりも一段高いところに坐している&御簾越し。

主従関係が明確でよき~~~~~~~~~。
戦国時代と本丸を行ったり来たりするからこそ映える演出だな、と 思いました。
時代が変われど、使う者と使われる物の関係性が変わらず主従関係 があるのがいい…好き…。
交代後の審神者お披露目の場面で、厳かな御簾を上げた奥に小さな 女の子がお座りしてるギャップもよかったです。
あと三日月や他の刀剣が審神者の御前に座るときに刀を自分の右側に置くのめっちゃいい。
あれって確か右側に刀を置くとすぐに斬りかかれない→相手へ敵意がないことを表す、転じて相手への尊重の念 だったはず。

 

幼女審神者

pixivで見たやつ~~~~~~~!!
審神者ちゃんめちゃめちゃ可愛かった。和風のお上品な顔立ちで可愛い。
幼女審神者の文化っているからあるの?って原作のオタクに確認し たら「スマホアプリがリリースされて対象年齢が4歳からになった ときぐらいから」って言われた。
なるほどな~審神者4歳説。
エンディングでみんなが審神者ちゃんと遊んでるシーンだけでも1800円の価値がある。


歴代刀ステキャスト大集合

お おかえりなさい〜!!
特別出演が豪華すぎ…。三日月が声掛けしたときにピンっと背筋伸ばして座る鯰尾と博多くんが可愛かった。

 

秀吉が太陽を見上げて「天下を志す」シーン

信長が亡くなった知らせを受けた秀吉が、駄々っ子になって地面転 げ回ったときに偶然太陽を見上げたことをきっかけに「 天下を志す」シーン。
これ個人的にめちゃめちゃ秀逸でした。
天日を見て日の本の統一志すとか、出来過ぎなくらい美しい演出だ 。
そして八嶋さんの秀吉がとてもよかったです。
気難しい役の印象が強い役者さんでしたが、秀吉のいけ好かなさが すごくハマっていました。
やり過ぎなくらいが秀吉の非凡な才を表現するのにはいいと思う。

 

倶利伽羅

どちらさまですか………。
弊本丸が完全に放置本丸だから知らない方なのかと思いきや新キャラなのね。
顔全体をマスクで覆って異質感を表現するのは良かった。敵っぽさを表現しながら歴史遡行軍とは異なることを表現するにはいい〜。
あと倶利伽羅江くんは声がニチアサでした。

 

特撮感

日曜朝はとうけんらんぶ!
現実と非現実の間を行ったりきたりするような脚本が正にニチアサ 。
あと仲間のピンチに駆けつけるタイミングとか最後はみんなでトドメ刺すところとか驚いたときの表現(ズームの仕方とか効果音の付け方とか)とか回想の巻き戻し表現とか…。
王道展開は見ていて楽しいです。
三日月は戦隊モノで言ったらブラックポジションかな。
はじめは仲間なのか敵なのかわからないけど、やっぱり最後は仲間 。

 

三日月宗近

推し美しいよ推し。
映画の三日月は人間味があるなと思いました。
刀ステみたいに心に振り回されてもだもだしている感じはしないし 、逆に自分に心があることを楽しんでる感じ。感情に素直。
仲間を巻き込みたくない、主を大切にしたい、土足で上がりこまない(物を大切にする)とか小さな花を大切にす るとか、映画の三日月は気遣いの塊だ。
あと主の「私はいい刀剣に恵まれた」発言に対して「それを言うな ら我らの方こそ…!」ってすぐに言い返すのがめちゃめちゃ良い。三日月からこの発言が出ることに価値がある。

「俺のせいなのだ」

い…言いそう~~!解釈通り~!
1000年以上生きててなんて不器用なんだ三日月宗近
「俺のせい」は優しい主を苦しめたり自責の念を覚えさせてしまっていることを指してだと思うのですが、三日月はどこまで自責しているのかな~って疑問が残ります。
ただ単に「教科書上の歴史と異なるデリケートな裏の歴史だから主にさえも言えなかった」ことを自責しているのか、それとももっと踏み込んで「三日月宗近として教科書上の歴史と異なるデリケートな裏の歴史に関わってしまった」ことについて自責しているのか。
後者に関しては刀である三日月宗近に決定権はないからどうしようもないのだけれど、映画の三日月は優しすぎて身を滅ぼしているきらいがあるので、可能性として無くはないかな、と。


三日月が知る裏の歴史

審神者が初めの方に言った「信長は正しく死なねばならない」がすごく印象に残ってる(審神者らしいセリフでカッケェ)んですが、そのときの三日月の表情を覚えてない……(鳥頭)
顔伏せたり目を伏せてたりしたのかな?
あのセリフがあったシーンではまだ三日月は主に自分が知る裏の歴史のことを打ち明けていないはずなので、「正しく死なねば」って聞いてどう反応したのか気になります(思い出せない)
まだこれから観に行く予定があるので要チェックポイントだな〜。
あと「お互いに守るべきものを守ろう」(守りたいものを守ろう?うろ覚え。)って主が言ったときに三日月が勢いよく頭を下げてたのが印象に残ってます。
今思えば、三日月は「本能寺で明智にうたれて、ではなく安土城で秀吉にうたれて自害する」という裏の歴史を、このときにはもう主に話していたってことでいいのかな。
三日月が守るべきもの(守りたいもの?)である裏の歴史を尊重してくれた主への敬意を込めて頭を下げたのかな。
そうなると審神者が言っていた「すまない」は気づいてあげられなくて、裏の歴史を尊重してあげられなくてすまないって意味なのかな。
ここらへん曖昧なので次回観るときのチェックポイントだな〜

三日月宗近を掲げる秀吉

このシーンめちゃめちゃ良い。
今まで刀ステで散々「物が語るゆえ物語」「物が語るゆえ物語」って言ってたけど、ここまではっきり「刀として歴史に関わっていたことを表現して、それを刀剣男士として回想する場面」ってなかった気が。
刀 と 刀剣男士が交差する表現として秀逸だと思いました。


サブタイトル「継承」

「映画 刀剣乱舞 -継承-」ってめちゃくちゃかっこいい。
今回の映画で一番いいなって思ったのが、本能寺の変明智討伐という日本の歴史だけでなく、審神者の交代という刀剣乱舞の歴史が描かれているところです。
日本の歴史も継承していくものだけど、本丸の歴史もまた継承していくものなんだな〜。
「明日もまた歴史なのだ」のセリフがすべてですね。


・よくわからなかった部分とか見たかったな~って部分

喋る大太刀

時間遡行軍って喋るんだ!!!???
他の時間遡行軍ってウウ〜とかガアーとか言ってるイメージしかなかったんですがなんで大太刀だけ喋るんだ?ボス的なものだから?
私が気づかないだけで他の時間遡行軍も喋ってたのかな…。


時間遡行軍の気配はなかったはずだぜ。

って薬研くんが言ってるのに大太刀がっつり映ってましたやん。
あれはどうして気づけなかったんだろう。

 

刀装の表現、鍛刀の表現が見たかった。

舞台表現では難しい部分だと思うので…。
ドロップ(小林靖子さんのパンフでの発言。無銘が実は刀剣男士で した~!っていうのはドロップの表現。)まで再現していたのでせ っかくなら刀装・鍛刀も見たかったな~と。
馬に乗って信長を助け出すシーンでは直前に何か手に持ってるけど、あれが刀装的なサムシングでそこから馬を出したんだろうか…。
馬って刀装だっけ…。違うよね…。

真剣必殺はないの?

ピンチになったときに真剣必殺するのが刀ステではお決まりルート だったので、今回何でみんな真剣必殺しないんだろうって疑問でし た。
真剣必殺入れたら映画がR指定になっちゃうとかそういう大人の事 情なんだろうか。
映像で真剣必殺したら派手でかっこいいだろうに。
三日月の真剣必殺見たいような見たくないような…どうせ見るなら ステで見たいような…でも見たくないような……見たくないような………。

黒田官兵衛に出てきてほしかった。

黒田組が二人で行動しはじめたときにこれは黒田官兵衛フラグ…! って思ったのに出てこなくてしょんぼりした。
ちゃっかり出てたりするのかな。


秀吉の瓢箪兜

秀吉が馬印に瓢箪を使ってたのは有名な話ですが、兜にまで瓢箪つけてたの…?かわいかったけど。
史実なのか脚色なのかわからなかったです。次回観るときまでに調べなきゃ。

なぜ鶯丸…?

ここが一番よくわからなかった。
鶯丸がいいとか悪いとかじゃなくて、なぜ鶯丸なんだ。刀ステでいうところの小烏丸ポジションなのはわ かるけどなぜ鶯丸なんだ。
足利宝剣の関係…?って思ったけど今回足利要素薄いしよくわから ん。じじい友達として丁度良かったのかな。
年寄りには年寄りのやるべきことがあるなって審神者も言ってたし。

 


とりあえずトークショー目当てで1回だけ観てきました。
展開分かってから観る2回目の方が観る角度が変わって楽しいって聞いたので1回目の印象が薄れないうちに行きたいな。
後ろの席の方が画面全体をくまなく見渡せていいのかも。
考察もちょこちょこ出回ってるみたいなので2回目は考察読んでから行こうかな。楽しみ方がたくさんある作品っていいなあ。
原作ファン、原作を知らない人、刀ステファン、刀ミュファン、俳優ファン、色んな人と観てみたい映画だなと思いました。


あと映画泥棒のクオリティが思ったより高くてすごくすごく好き。
違法ダウンロードしてる時間遡行軍のお部屋に映画のリーフレット飾ってあるのかわいすぎじゃないか。

 

 

 

 

 

 


これは完全に蛇足だし、薄暗い話が好きな私の個人的な趣味的思考なのですが。

 


今回の映画で強く感じたのは、審神者や刀剣男士って本当に、「歴史を守るために」存在しているんだなあってこと。
審神者の交代のシーンもあったことで、さらにそれが幼い子どもだったことで、ぼくらの未来は明るい!って感じで話はおさまっていたけど、本来なら「歴史を変えるものがいないことが一番」なのであって「審神者や刀剣男士の出番が無いのが一番」もっと言うなら「審神者や刀剣男士の存在がないのが一番」なんですよね。
「自分たちが存在しない明るい未来」のために戦うのってどんな気持ちなんだろう。